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家族計画をすべての人に:2020年までのカウントダウンが始まる~世界人口デーに寄せたテウォドロス・メレッセIPPF事務局長の寄稿~

家族計画をすべての人に:2020年までのカウントダウンが始まる~世界人口デーに寄せたテウォドロス・メレッセIPPF事務局長の寄稿~

配付用の避妊用品を倉庫から運び出すバングラデシュのスタッフ

2016年7月6日

[写真キャプション]配付用の避妊用品を倉庫から運び出すバングラデシュのスタッフ

この記事は2016年7月5日にハフィントンポストに掲載されました。

バングラデシュの北部、ガイバンダ県に住む23歳のジャスミン・アクテルさんは、貧乏と苦労を経験して育つことがどのようなものか、身にしみて知っています。小学生の時に父親を亡くしたジャスミンさんは弟妹の面倒を見る母親を助けるため、学校を辞めて仕事を探さなければならなくなったからです。

ジャスミンさんは運よく、同級生の多くとは違って早婚を強制されることなく、アパレル工場の仕事に就くことができました。工場で今の夫と出会い、セクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康、SRH)サービスを受けられるようになりました。 二人は家族計画について助言をもらい、最初の子どもをいつ産むか、最適なタイミングを図っています。

ジャスミンさんは言います。「家族計画がなかったら、仕事でこの役職を得てはいなかったでしょう。赤ちゃんを産むために必要なお金の問題ではなく、赤ちゃんの養育や安全をどう確保するかが問題です。金額に関係なく、自分で収入を得ていることが大きな自信となり、支えになっています」。さらに、あまりに若くして母親になった場合、「赤ちゃんを育てながら仕事もこなすことは無理だと思っています」と、ジャスミンさんは話します。「一年後くらいたったら、母親になりたいです。そのころには仕事も結婚生活も落ち着くと思うので」。

ジャスミンのように、SRHに関する情報を得た上で自分の人生を選択したい、避妊手段を手に入れたい、と思っていても、それを得られない少女と女性たちが、世界中で2億2500万人います。望んでいても避妊を入手できない女性たちの数があまりにも多い事実に、世界のリーダーや保健の専門家が立ち上がり、2012年にロンドンで家族計画サミットが開かれました。サミットでは、2020年までに新しく1億2000万人の女性や少女の避妊ニーズを満たす、という目標が決議されました。その実現のために作られたのが、「家族計画2020(FP2020)」と呼ばれるグローバル・パートナーシップです。

さて、2020年までにあと5年を切りましたが、先はまだまだ見えません。

FP2020はこのように伝えています。「世界の最貧国に住む、2億9060万人という未曾有の数の女性と少女が、現在は妊娠するかしないか、いつ妊娠するかを選択できます。ロンドン家族計画サミットから2440万人の増加です」。

「しかし、結果は我々の目標には届いていません。2440万人の女性や少女たちに避妊手段を提供し、命を救ったとは言え、当初の目標値には1000万人足りていません。このペースで進むと、最終目標が達成できず、多くの女性や少女たちが必要とし、提供されてしかるべきケアやサービスを、提供できないままになってしまいます」。

IPPFは、子どもを持つか持たないか、持つとすればいつ、何人産むのか、という選択を、誰もができる世界を目指しています。だからこそ、私たちは家族計画の普及をいっそう行っていく決意を新たにしています。

IPPFは、新しく設定したゴールに挑戦します。それは、2012-20年に、新しく6000万人に、避妊手段を提供することです。これが達成されれば、FP2020が設定するグローバルな目標に大きく寄与することでしょう。

IPPFは2020年までに提供するSRHサービスを倍増、避妊サービスは3倍増にします。IPPFはすでに2012-15年の目標とした、「新しく1500万人のユーザーを開拓すること」は達成していますが、その数値に満足しているわけではありません。

FP2020も IPPFの新しい目標をツイートしました。

*この記事は、IPPFウェブサイトの記事を翻訳したものです。元の記事(英語)はこちらです。